変化を感じ取るアンテナを増やす
***ドラッカーの言葉***
実験と評価を伴う緻密な分析といえども、
その基礎となるのは、
あくまでも変化、機会、現実、現実と認識のギャップ
などに対する知覚である。
イノベーションと企業家精神 p.38
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先週末は、二日間の社員研修。
100名を超える方々に向けてお話でしたので、
昨日の終了時には少し出し切った感が(笑)。
さて、今日は、そんな研修の中での気づきです。
『お客様の最近の傾向で、何か感じる変化はあるか?』
というディスカッションの際にでてきたのが・・
「見積もりをお願いされることが多くなった。」
・・・と、いうよりも、
「見積もり書を発行する数が増えたのに、
実際の受注の数が減っている感じがする。」
というお話。
たしかに・・・
という空気にこの知覚の指摘が正しいことを実感しました。
なぜ?
・相見積もりを取るのが状態になった?
・コストにシビアになった?
・情報が検索しやすくなったから気軽に頼むようになった?
・検討したという証拠づくりが重要になった?
一度、実際に本当のニーズを聞いてみよう!
という動きと・・
「見積もりづくりに営業マンの時間が多く取られるようになっている」
という事実に対し、
「一時的なものではなく、今後も続くものなのか?」
「もし今後も続くのなら、
仕事の役割分担やシステムも考え直す必要があるのでは?」
というお話になりました。
このことから気づいた三つのこと・・
(1)企業は、感度の高いアンテナとなるスタッフを、
お客様との接点である現場に持たなくてはならない、ということ。
(2)そのアンテナとなるスタッフは、
知覚するものを探す習慣を持たなければならない、ということ。
(3)その気づいたものを集約して、
全体で活用する仕組みが必要である、ということ。
あなたの組織には、
現場での変化を感じ取る仕組みはありますか?
◆◆今日の質問◆◆
Q:あなたの組織では、現場からの声を拾う仕組みはありますか?
Q:どんな知覚情報を拾うべきか、という基準は共有していますか?
Q:独りよがりで実現しない「業務改善」や「事業再編」を回避するために、
何ができますか?