市場の不合理を尊重する
***ドラッカーの言葉***
顧客の、不合理に見える側面を尊重しなければならない。
不合理に見えるものを合理的なものと見ている顧客の現実を見るこ
事業を市場や顧客の観点から見るための有効なアプローチである。
創造する経営者 p.143
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今日は、中で働く人について・・・
「スタッフの勉強会は、
給料を払って開催するものですか?」
「週休二日制にしないと、
募集はこないんですか?」
そんな質問をされることがあります。
これらの問いかけの裏には、
「自分たちの頃はそんなことはなかった。」
という過去の体験による呪縛。
幻想をみて現実を受け入れられない心。
そして、それ以上に 性質(たち)が悪いのは
その自分の体験からの常識が受け入れられないと感じるや
「自分の常識と違う相手を蔑む」感覚。
自分たちの時のように
「自主勉強会」をしないのは
モラルが低いからではなく、
そんな体験をこれまでにしていないだけ。
学んだことが仕事の成果につながり、
自信と遣り甲斐につながった経験を持った時、
自ら学ぶ時間を惜しまなくなっていく。
週休二日制でないと応募が集まらないのは
学校から土日休みの体験しかしていないから。
仕事を面白く思えば、
休日と平日の垣根は低くなっていく。
けれど、
相手との相互理解がないのに、
自分の過去の体験の蓄積である「常識」を
相手にぶつけてはいないだろうか。
そして、
そのぶつけた常識が受け入れられないと気づくや
今度は相手を蔑んで見ていないだろうか。
それは、
スタッフの採用時だけのことか、
採用後もそうなのか?
あるいは、いつの間にか・・・
お客様に対してもそうなっていないだろうか?
◆◆今日の質問◆◆
Q:あなたの常識が通じない相手は誰ですか?
Q:あなたの常識はいつ、どのように形成されましたか?
Q:新たな常識を作ってくれる人は誰ですか?