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外部の人に自社の強みを聞く

***(ドラッカーの言葉)***

上得意の顧客に対し、
我が社は他社にできないどのような良い仕事をしているか
を聞かなければならない。
顧客が常に答えを知っているわけではない。
しかし、いかにとりとめのない答えであったとしても、
どこに正しい答えを見つけるべきかは明らかになる。

(創造する経営者 1964年
 第7章知識が事業である
  ~我が社が得意とするものは何か)
****************

今週のはじめに予定されていた某新聞社の社員研修が・・
選挙で延期になりました(笑)

こんなこともあるのですね~。

その空いた日に、北海道での[事業編]にご参加された企業さまに
会社見学に行ってまいりました。

この会社、とても興味深いのです。

もともとは木製家具の塗装を事業としていた企業。

ところが、今は金属製家具の塗装がメインとなっている。

そのきっかけがまた興味深いのです。

きっかけは、
翌日発送予定のお客様の看板の金属部分を
夜に過失で壊してしまったこと。

自社では、金属の加工はできず、
金属部分お修繕を明日になってから手配しても間に合わない。

通常は、お詫びして納品予定を先延ばしするところ。
ところが、それではお客様の開店予定に間に合わない。

どうしよう・・

その時思いついたのが、
同じ工業団地の中で、
その会社とともに夜中まで作業場に明かりの付いている会社。

たしか金属加工のお仕事のはず・・・。

夜中にその会社を訪問し、
なんとか助けてほしいとお願いしたところ、
「なんとかやってみましょう!」
ということに。

結局、その仕事は
そちらの会社のおかげでなんとか間に合わせることができました。

それからしばらくして・・
その助けてくださった会社の社長から・・

「ある金属家具の塗装をお願いしたい」とのご依頼が。

以前に修繕した看板の、塗装の出来に感心したことが
きっかけだった。

「金属の塗装には自信がない。」

そうお断りしたところ、
「木の塗装があそこまでできるなら、金属もできるはずだ。
 何より、この前の看板の金属部分の塗装の質感がすばらしかった。」

そう言われてやり始めたところ、
お客様まで紹介していただいて、
今では金属の特殊な塗装がメインのお仕事に。

一方で、木の塗装のマーケットは縮小し続けており、
木の塗装しか知らなかったのなら、
存続していなかっただろう・・。

お客様のために、できる限りの仕事をし続ける文化があり、
最高の出来栄えを目指して努力し続ける企業には、
「失敗」も未来へのエネルギーになる。

そんなことを学びました。

***(今日の質問)***

Q:自社の強みを、外部の人に聞いたことがありますか?

Q:これから聞いてみたいお客様や協力会社はどこですか?

Q:予想通りの答えが返ってきそうな相手と、
 予想外の答えが返って相手と、どちらに聞いてみたいですか?

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