選択肢を用意する
***ドラッカーの言葉***
複数の解決案を考えることこそ、
それまで当然のこととしてきた前提に光を当て、調べ、
その有効性を調べざるを得なくするための唯一の方法である。
現代の経営(下) p.238
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以前に立ち会わせていただいた、とある会社の会議の一場面。
「Aさんが行動しないのが問題。」
「どうすれば、Aさんが動くのか。』
「Aさんを説得できないBさんのやり方がまずいのでは?」
「そもそも、Bさんに任せてはいけないのでは?」
「では、Cさんも投入するか。」
「でも、Cさんにも問題があって・・」
自分には選択肢がなかったんだ。
自分の責任ではなく、○○さんのせい。
・・という主張ばかりして、なにも決まらない会議。
不毛な、責任のなすりつけの会議は意味がない。
でも、多くの会社で、似たような場面を見かけます。
そんな「空気」が支配する会議になったなら。
「まってください。
Bさんは、Aさんが行動しなくても実現する策を考えています。
どうしても、Aさんの意識改革が必要ですか?
Aさんの人格を変えることが、この組織の成果ですか?」
という「水」をさしてみるのが私の仕事です。
前提そのものが変わる時、
新たな策が生まれ、会議の「空気」が変わる。
何かが生まれる「空気」。
あなたの組織にはありますか?
◆◆今日の質問◆◆
Q:問題が行き詰まっていることは何ですか?
Q:その問題にどんなアプローチをしていますか?
Q:選択したアプローチが効かないこと自体を問題としていませんか?