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生産性向上のための科学的管理法 結び

***(ドラッカー教授の言葉)***

自己実現の第一歩は、
仕事を生産的なものにすることである。
仕事が要求するものを理解し、
仕事を人の働きに即したものにしなければならない。
科学的管理法すなわち仕事の客観的組み立ては、
自己実現に矛盾しない。

エッセンシャル版マネジメント p.62
~仕事の生産性~
******************

マネジメントブームの7つのコンセプトの一つ目、
「生産性向上のための科学的管理法」の
ドラッカー教授的な活用について掘り下げております。

前回で、その仕事の組み立ての手順を終えましたので、
今回は、この項の結び。

ドラッカー教授は、
科学的管理法というマネジメントのコンセプトについて
世の中の誤解を指摘しています。

まずは、その適用範囲。
科学的管理法は、肉体労働を対象として大きな成果をあげたために
肉体労働のためのマネジメントコンセプトと理解されがちですが、
知識労働についても、その本質を適用すれば効果をあげられること。

次に、その前提。
科学的管理法がブームであった時代のように
成果物が決まっていて、それを作る方法も決まっている、という前提ではなく、
市場やお客様から求められるものや、それを制作するための技術や道具も、
常に変わっていくという現代においては
何を成果物とするか?も、どのように作るか?も
根本からの見直しをすることを前提としなければならず、
ここについても適用できること。
(エジソンの発明のプロセス分解を例をあげて、
発明であっても適用できると信じるに足る、と。)

そして、最後に上述のこと・・・
科学的管理法と自己実現は矛盾しないということです。

科学的管理法が広まっていった時代のこと。

仕事を分析することにより、
特別な職人や技術者だけが完結させられた仕事を
素人でもできるようにしたことが、
発明者であるテイラーが攻撃された理由でもあります。

職人の自尊心を奪う。
そう批判された科学的管理法でしたが、

それが導入された結果、
盲目的に師匠に従う「徒弟制度」や、
それでも追随して者にだけ伝授される「秘伝・秘術」を
なくしたことは、むしろ人間の尊厳をたかめるものとなったはずです。

翻って・・・
現在の私たちの組織では、
こうした仕事の分析を通じて、
誰でもできるような形に組織されているでしょうか?

私自身、「自分だけができる仕事」は、
「清水さんがいないとうまく回りません。」
なんて頼られた時に
正直なところ、少しだけいい気分になりますが(笑)、
自分がいない時には機能不全となる不健全な状態。

万が一、自分の身に何かがおこったとき、
ある日突然に商品が提供されなくなるというリスクをお客様に負わせている状態であり、
他のメンバーを路頭に迷わせるリスクを潜在させている状態でもあります。

そして、
自分がいないと・・の状態は、
体調が悪くても無理強いをしなければならない状態とも言えます。

お客様の視点からも、
組織の視点からも、
個人の視点からも、
仕事の分析は、とても重要なことです。

あなたの仕事で、
難解な「秘伝・秘術」になってしまっている仕事は、なんですか?

*****(今日の質問)*****

Q:いまあなたにしかできない状態になっている仕事を
3年以内に、他のスタッフや外注先に委託するとしたら、
どの仕事(または業務)から始めますか?

Q:その仕事を委託するための事前準備はできていますか?
(その仕事の手順の明確化
それぞれに必要な技能、
典型パターンと例外パターン、
その仕事がもたらす効果の定義など)

Q:その仕事を手放したあなたが
集中すべき成長分野はどこですか?

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