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意識するコストを広げる(管理会計その1)

(今日の質問)
Q:あなたの商品の購入後、お客様がさらに支払う手間やコストは何ですか?

今日から、エッセンシャル版マネジメント冒頭の
『マネジメント・ブームの中心となった7つのコンセプト」の五つ目、「管理会計」。

こちらについても、
まだまだ根強い「前世紀的なコンセプト」に対する
新たなドラッカー的なものの見方を掘り下げたいと思います。

エッセンシャル版マネジメントの中では「29.管理」のなかで詳しく「管理手段」について書かれています。

この部分、結局のところ、「(従来の意味での)管理会計」ではなく、「管理手段」の話になるのですが、
が、その前にここでは「管理会計」と言っているので、それに相当する部分を、

「明日を支配するもの」第4章 情報が仕事を変える からヌキ書きさせて頂きます。

この本では、会計の主導による情報システムの問題として
1)競争力の源泉は「低コスト」だという前提
2)原価計算は「コスト管理」の道具
3)会計システムが、そもそも「清算時の分配」のための仕組み
4)従来の原価計算の仕組みの前提が現代企業に不適合
というお話がでております。

1)と2)は、19世紀(日本で言うと江戸時代)の考え方が今に伝わるもの。
伝統が価値を生んでいるなら良いのですが、単なる慣れからの思い込み。

3)は、私たちが普段忘れている、会計という制度の限界でもありますねー。
少しずつ制度に修正を加えて現代でも活用され続けていますが、
目的の違う建物を、壁紙や装飾だけ変えて使っているようなイメージ。

実際、会計制度に毒されて、経営判断が歪められているケースをよく見かけます。
例えば、「決算セールキャンペーン」なんて会計制度を前提とした不毛な行動ですから(!)

ここは、究極的には・・・
『会社の清算価値』を高めるために会社を経営する人、なんているわけないってお話です。

さて、そして4)。
現代企業では、変動費が圧倒的に少ない。
日雇いの人件費を設備投資に変える、なんて選択肢はありません。
むしろ設備投資をする企業ほど、専門能力を持つスタッフを必要としています。
固定費は増える一方なので、人が何の活動をしているかの方が重要です。

それともう一点がコストの範囲。
昔は、作業コストの集計で生産コストを出すのが原価計算。
しかし現代は、昨日評価された作業が、今日は評価されない時代。

必要なのは、もっと広い視点のコストの考え方。
お客様に知ってもらい、選んでもらうまでのコストや、
お客様に提供するまでのコストや、
お客様の手元でその価値を認めてもらうまでのコスト。

直接のお客様だけでなく、最終消費者まで・・・

そこまで考えた時、新たな価値を生む原価計算ができる。
仕事での判断、効果的な意思決定を招くという
本来の管理会計が生まれるはずです。

あなたの意識するコストの範囲を広げてみましょう。

・・・(今日の質問)・・・
Q:あなたの商品の購入後、お客様がさらに支払う手間やコストは何ですか?
Q:あなたの商品を購入するまでにお客様が支払う手間やコストは何ですか?
Q:お客様に知ってもらうためにはどんな手間やコストを支払っていますか?

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