シンプルイズベスト(管理会計その7)
(今日の質問)
Q:あなたの仕事の出来栄えは、何によって評価されたいですか?
先月から管理手段の「7つの要件」を解説しております。
(1)効率性、(2)意味性、(3)適切性、(4)精密性、(5)適時性、(6)単純性、(7)実用性
最後に忘れていた「(6)単純性」
「管理手段は、単純でなければならない。」
昔、経済学を学んだ時に感じた違和感。
古典的な経済学モデルは、元はシンプルだけど、実際にはその通りにはならず、
その通りにことが進まなければ、補正係数を用いて調整したりする。
じゃあ、ことが起こってから割返して求めるような係数をつければ
なんだって説明できるのは当たり前ってことにならないかな・・・。
というのが当時の私の疑問でした。
『原形を失うほどに修正を加えて初めて使うことのできる理論には、いかなる有用性も意味もない。』
(現代の経営 第5章事業とは何か ~人が事業を創造する)
ところが会社の中には、そんなものが結構頻繁にありますね。
誤解があるのを平気で申し上げれば、
多くの中小企業での「人事考課の評価基準」。
計算値や集計値を出した挙句に、さまざまな補正を加えて最終地を出し、
それを元に金額を出してからまた補正。
そもそも「給料や賞与を決めるための基準」なのに、
「仕事の出来栄えを振り返る基準」だとか、
「一人一人の成長を見る基準」だとか、
「潜在能力の可能性を見る基準」だとか、
目的も基本となる理論も合わせてしまうから、
シンプルに説明できないものが多いと感じています。
そんな複雑な説明が必要な管理手段は、
現場では無視されたり、状況に応じて都合よく利用されたります。
結果的に何の管理手段にもならないし、
結果的に正しい行動に方向づけすることもしません。
だから
これからの時代に、ゲームのように仕事を楽しみ、
責任を持って成果をあげるような基準をつくっていきたいです。
管理手段についてはこれで終わります!
・・・(今日の質問)・・・
Q:あなたの仕事の出来栄えは、何によって評価されたいですか?
Q:あなたの成長は、何によって評価されたいですか?
Q:あなたの可能性は、何によって評価されたいですか?