自分たちの商品の市場はどこか(マーケティングその3)
(今日の質問)
Q:あなたの商品・サービスは、何屋さんとして分類されますか?
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エッセンシャル版マネジメント冒頭の
『マネジメント・ブームの中心となった7つのコンセプト」の六つ目、「マーケティング」。
マーケティングについても、
ドラッカー的な視点を掘り下げたいと思います。
『市場が何であるかを決めるのは、生産者ではなく顧客である。』
(エッセンシャル版マネジメント p.249)
ドラッカー教授は、企業が多角化する際に共通の市場に向けて行ったほうが
多角化が調和し、一体性が保てる、すなわち成功しやすいといいます。
ところが、この「共通の市場」というのがクセモノです。
引用されている例は
ラジオやオーディオで一流ブランドだった家電メーカーが
電子レンジや冷蔵庫に進出した例です。
企業にとっては、
「家電」を作っているつもりでも、
顧客から見れば、
居間に置くものは「家具」であり、
台所に置くものは「器具」だった。
というお話です。
このメーカーは、数年間の苦闘のあと、
進出した部門を売却して撤退したということです。
多角化をするかしないかではなく、
自分の商品を提供するべき市場を間違ってマーケティングをすれば、
空振りに終わってしまいます。
そこで、一度考えてみましょう。
自分たちの商品が何市場向けなのかを。
***(今日の質問)***
Q:あなたの商品・サービスは、何屋さんとして分類されますか?
Q:もし意外な市場向けと認識されるとすれば、どんな可能性がありますか。