マーケットサイズを考える(マーケティングその5)
(今日の質問)
Q:あなたが勝負をかける市場の大きさはどれくらいですか?
******
エッセンシャル版マネジメント冒頭の
『マネジメント・ブームの中心となった7つのコンセプト」の六つ目、「マーケティング」。
マーケティングについても、
ドラッカー的な視点を掘り下げたいと思います。
今回は、マーケティングの前提となる意思決定について。
*****
これらの目標が、実は二つの基本的な意思決定の後でなければ
設定できないことを十分に強調していない。
すなわち、集中の目標と市場地位の目標である。
(エッセンシャル版マネジメント p.29)
******
一つ目の「集中」については、
「〇〇向け介護サービス」とか「△△向けソフトウェア」といった形で
主戦場を決めること。
二つ目の「市場地位」については
その市場での支持をどれほど得るのか、
市場シェアはどれ位なのかを決めること。
市場シェアが小さければ、
「いつなくなっても誰も困らない存在」になってしまいます。
では、どれくらいの市場シェアがあれば
「必要とされる存在」といえるのか?
これについては業種・業界によって異なります。
新規参入がしやすい業界や購買頻度が高い業種ならば、
おそらくは数パーセントのシェアでは、いつなくなっても困らないかもしれません。
「自社のような小さな企業が、市場シェアなんて・・・」
といっても、地域や対象、ニーズやシーンを限定すれば、
市場全体のサイズは小さくなり、一定のパーセンテージが見えてくるはず。
ですから、集中する市場を明確にすればするほど、
市場シェアが明確になってくるはずです。
マーケティングで第一に決定すべきは、どこで勝負するか?を決めること。
あなたの組織はどんな市場で勝負しますか?
**(今日の質問)***
Q:どんなお客様に利用いただくのが、私たちのミッションに適いますか?
Q:どんなお客様が私たちの商品・サービスの価値を感じてくれますか?
Q:そんなお客様は、私たちの営業エリアにどれだけいらっしゃいますか?