まず廃棄計画を(長期計画その5)
(今日の質問)
Q:どの活動から、資源とエネルギーを解放しますか?
******
エッセンシャル版マネジメント冒頭の
『マネジメント・ブームの中心となった7つのコンセプト」の最後、「長期計画」。
長期計画についても、
ドラッカー的な視点を掘り下げたいと思います。
今回のテーマは、長期計画から戦略計画へ。
*****
まず、あらゆる種類の活動、製品、工程、市場について、
「もし今日これを行っていなかったとしても、
改めて行おうとするか」
を問わなければならない。
(エッセンシャル版マネジメント p.39)
******
前回までの4回で、流行で導入されたいわゆる長期計画の、
ありがちな問題点をご紹介しました。
つまるところ、
「今日のトレンドを単純に引きのばし、
今日の製品、サービス、市場、技術がそのまま明日のそれであると仮定し、
資源とエネルギーを昨日の防衛に使うようなことがあってはならない。」
(マネジメント(上) p.153)
というのが結論。
個人で言えば、
行動が変わらない限り、
計画したことにはなりませんが、
組織で言えば、
資源やエネルギーの配分が変わらない限り、
計画したことにはなりません。
それも、これまでやってきたことに
さらに上乗せするには限界があります。
まずは、体系的な廃棄から。
新しいことに挑戦するための資源とエネルギーを確保しましょう。
どの活動から、資源とエネルギーを解放しますか?
**(今日の質問)***
Q:甥や姪、仲の良かった後輩が、あなたと同じ仕事をしようとしたら
やらない方がいいとアドバイスするのはどの活動?
Q:どうすれば早く止めることができますか?
Q:やめるのに障害になっていることは何ですか?