計画は、行動活動レベルにおとす(長期計画その6)
(今日の質問)
Q:来年はどんな活動をしていきますか?
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エッセンシャル版マネジメント冒頭の
『マネジメント・ブームの中心となった7つのコンセプト」の最後、「長期計画」。
長期計画についても、
ドラッカー的な視点を掘り下げたいと思います。
今回のテーマは、長期計画から戦略計画へ。
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最善の戦略計画さえ、仕事として具体化しなければ、よき意図にすぎない。
(エッセンシャル版マネジメント p.39)
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前回は、行動する前の廃棄計画についてお話しました。
いまの活動の上に新しい活動を加えるのではなく、
両手いっぱいに抱えた荷物は、
一度、床に置いて必要な荷物だけもつ。
これによって、必要な資源とエネルギーを確保する。
こんな単純なことですが、多くの企業では(個人も)
なかなかできないのが実情ではないでしょうか?
捨てることができないのは、何を持つかが決まっていないから。
もっていきたい「もっと大切なもの」を見つければ、
いまもっているものを手放すことができるかもしれません。
もっと大切な何かが見つかったときに、
両手がふさがっている状態では、もっていくことはできません。
なぜなら、新たな活動には、多くの時間と資源とエネルギーが必要だから。
私たちの「仕事」は、単なる作業の連続ではなく、
「多くの試行錯誤の結果で手にする何か」を手にするまでのプロセスです。
両手いっぱいの作業を抱えていては
多くの時間と資源とエネルギーが必要な試行錯誤ができません。
ですから、今回は、その時間と資源とエネルギーを確保したくなるような「もっと大切な活動」をさがしてみましょう。
ここにもあるように計画は、行動するためのものなのですから。
来年はどんな活動をしていきますか?
**(今日の質問)***
Q:来年はどんな一年にしたいと思いますか?
Q:そのために行う活動は、いくつありますか?
Q:それぞれの活動は、どんな変化がうまれたら完了ですか?