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私たちは~業ではない(トップマネジメントの仕事:その4)

(今日の質問)
Q:あなたの事業(ビジネス)の定義を考えるために
どれだけの時間を使いましたか?
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エッセンシャル版マネジメントの
『トップマネジメントの6つの役割』について解説させていただいてます。
今回はその4回目。

6つの役割の一つ目、『事業の目的を考える役割』について。
これは、6つの役割全体の基礎となる項目であるとともに、
もっとも難しい部分であり、効果がある役割だと前回解説しました。

そして前回はその中でも中心的な事業の定義について
何屋さんか?どんな人への何サービスなのか?
という問いかけをいたしました。

今回は、なぜそれが必要なのかを解説したいと思います。

******
今日の企業は、組織のほとんどあらゆる階層に、
高度の知識や技術を持つ者を多数抱える。
それら高度の知識や技能は、仕事の進め方や仕事の内容を左右する。
その結果、企業そのものや企業の能力に直接影響を与える意思決定が、
組織のあらゆる階層において行われている。(中略)
彼らは彼らなりに、漠然とではあっても、
自らの企業について何らかの定義を持って意思決定を行う。(中略)
したがって、企業自らがこの問いについて徹底的に検討を行い、
その答えをすくなくとも一つは出しておかなければ、
上から下にいたるあらゆる階層の意思決定が、
それぞれ相異なる両立不能な矛盾した企業の定義によって行われることになる。
(エッセンシャル版マネジメント p22)
*******

「事業の定義なんて考えたことない。」

という方もいらっしゃいます。
しかし、今日のような環境変化が激しい中で
変化対応していく中では、目の前に起こったことにただ対応しているだけでは、
ただ振り回されて疲弊していまっている様子をよく耳にします。

「低価格&短納期&なんでも言う通りにします!」
なんて仕事では、先がありません。

そんなことでは将来がなくなる!
なんて叫んでも、現場ではその流れが止まりません。

そんなときこそ、事業の定義を見直すときです。

きっと新たな事業を構成する「成功のカケラ」は現場の、いわば「足元」に転がっています。
まずは、それを中心にあらたな事業の定義をするべきなのです。

ディスカッションを重ねて事業の定義が出来上がった。

なのにそれだけでは、なぜか前に進まない・・。
そこでまた見直す。
その繰り返しがかなり必要です。

とある企業で3年間、定期的に見直しをかけてきて、
ようやくみんなの納得のいくものになりました。

これは、想像する以上に時間がかかります。
検討する「時間」だけでなく、
その後、使ってみる「期間」も、です。

そうしてみんなの納得のいくものが出来上がったとしても、
次の関門が待ち受けています。

「現場の判断がこれまでの慣習から抜け出せない。
そのために行動がこれまでと変わらない。
結果、やる気のある社員にとっては、
事業定義をしたことが、かえって欲求不満につながっている・・。」
という声も耳にすることもあります。

そんなときは、
否定形で「事業の定義」を作ってみるのはいかがでしょうか。

「私たちは、単なる~販売業ではありません。
~は、お客様に○○になっていただく手段にすぎません」

「私たちは、単なる~製造業ではありません。
~は、お客様が○○を手にする手段にすぎません。」

「私たちは、単なる美容院ではありません。
カットやカラーは、お客様が○○を手にする手段にすぎません。」

といったように、否定形で定義するとき、
あらたな行動が思い浮かぶかもしれません。

否定形で考える。
ためしに取り組んでみてください。

****(今日の質問)****
Q:あなたのビジネスは、どんな人に対する何サービス業ですか?

Q:その答えを導くために、何度検討しましたか?どれくらいの期間検討を重ねましたか?

Q:文中の例にしたがって否定形の事業の定義を考えてみてください。

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