マネジメント会計®︎講座について

マネジメント×会計=「”管理”会計」ではない?!

  • 「マネジメント会計」は、会計数値をベースにしつつ、マネジメントに関する必要な情報を入手するためにあります。 「マネジメント会計」と表現すると管理会計(Management Accounting)のことだろうと思われるかもしれません。しかし管理会計とは異なるものです。会計はマネジメントの一機能です。

    しかし、マネジメントの歴史がおよそ150年しかないのに、会計の歴史は500年もあります。その結果、原価計算に源流をもつ管理会計は、マネジメントの体系とは別に会計のアプローチによってマネジメントに役立つ情報を提供する領域として独自に発達してきました。

    一方、マネジメントはドラッカー教授が『現代の経営(1954年)』を著したことをもって「マネジメントが発明された」といわれます。マネジメントが体系として整理されたという意味です。

    「マネジメント会計」というコンセプトは、マネジメントからのアプローチから生まれたものです。「マネジメント会計」は、組織が成果を上げる目的で「マネジメント層の人たちの仕事ぶり」を測定・評価するための情報を提供する機能全般を指す造語です。以下のような情報をも含む広範なコンセプトです。

エグゼクティブが必要とする6つの情報

  • 1
    基礎的情報
    財務会計情報と人件費データ等から導かれる。組織のリスク許容度など。
  • 2
    生産性に関する情報
    付加価値額とその源泉となるもの。事業活動の有効性と健全性を示す
  • 3
    卓越性に関する情報
    主として提供物の質に影響を与えるその組織に蓄積された知識・強みに関する情報
  • 4
    最も稀少な資源に関する情報
    活動のボトルネックとなるインプット。多くの組織では、有能な人材をまず考える
  • 5
    変化を教えてくれる組織外部にある情報
    製品・サービスあるいは事業活動のライフサイクル等、市場での評価の変化など。
  • 6
    正しい疑問を提起してくれるような組織外部にある情報
    「予期せぬもの」など、イノベーションの機会を発見するための情報

参加者の声

  • すぐに実践したいと思った。同時に自分自身は、何によって付加価値を生み出しているのか明らかにしてみたいと思った。

    外資系金融機関・営業担当マネジャー
  • 生産性を高める具体的方策を体系的に知ることができ、自分の仕事の生産性だけでなく、顧問先企業の仕事の生産性についても、より深く関わってみたくなった。

    会計事務所・職員
  • 優れた事業を育てるためのスタートラインに立てた気がする。自分(社長)が見ているものと、現場スタッフがみているもののギャップがありそうなので、スタッフとともにこれまでを振り返って、集中すべき基本活動を定めたい。そして、その強みとする活動に磨きをかけてシャープにしていきたい。

    中小企業経営者・IT関係
  • 最近の仕事の流れが、個々人の能力に依存した体制になりがちなので、知識の共有を行う場が重要だと感じた。意義が薄れつつあった定例ミーティングの場面をもっと活用して組織的な強みとして磨いていきたい。

    中小企業・管理職
  • マネジメント会計を学ぶことで、経営者として感がなければならない二つのこと、①事業活動の方向や資源配分が適切か、②従業員が強みを発揮できる環境をつくれているか、を振り返ることができそうです。

    中小企業経営者・建設関係
  • 測定する事項の質を評価することが目的なのではなく、その質を高めることを目的として評価項目を考えていきたい。提案件数と内容の評価を行っているが、上司である自分が評価するだけでなく、提案者本人にも自己評価してもらおうと思う。

    中小企業経営幹部・情報サービス

第1期 マネジメント会計🄬講座 内容

  • Day 1
    マネジメント会計 概論 ~はじめに
    マネジメント会計 各論① 基礎的情報
  • Day 2
    マネジメント会計 各論② 生産性情報(アウトプット情報・プロセス情報)
  • Day 3
    マネジメント会計 各論③ 卓越性に関する情報(インプット情報)
  • Day 4
    マネジメント会計 各論④ 最も稀少な資源に関する情報
  • Day 5
    マネジメント会計 各論⑤ 変化を教えてくれる組織外部にある情報
  • Day 6
    マネジメント会計 各論⑥ 正しい疑問を提起してくれるような組織外部にある情報
    マネジメント会計 総論 まとめと論点整理
第2期 令和6年5月 開講予定